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我が国のフッ素事情とスウェーデンのフッ素事情…

こうすけ歯科医院

我が国のフッ素事情とスウェーデンのフッ素事情について

 こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

 日本では、むし歯予防といえば、「歯みがきをしっかりすること」という答えが返ってきますが、予防先進国のスウェ―デンでは、むし歯予防にはフッ素の使用が「最高レベル」として推奨されています。スウェーデンの歯科にとって、フッ素は、それなしでは語れないほど重要な要素になっています。

 歯みがき剤の濃度と量は、スウェーデンでは歯の生えはじめ~2歳は1000ppmでごく少量。3歳~5歳は1000ppm~1450ppmで子供の小指の爪程度、6歳~成人は1450ppmで幅2cm程度が目安になっているのに対し、日本では、500ppmを超える歯みがき剤は6歳未満の子供には使用を控えるようにいわれています。事情がまったく違いますね。

 すすぎに関しては、スウェーデンでは歯みがきのあとは「水ですすがないように」と指導しているようです。理由は、フッ素が水で流されてしまうと予防効果が減るからです。日本でも最近は、歯みがき後は、「水ですすがないように!」と指導している医院も多いかと思います。お口の中が「すすがないと気持ち悪いよ」という方は、一回だけ水でゆすぐか、もしくは2回みがき(一度目は、しっかり汚れを落とし、水ですすいでもらい、もう一度みがいて、今度はすすがない)をしましょう。

 フッ素といえば、健康への影響を心配される方もいますが、フッ素は70年以上もむし歯予防に利用されており、たくさんの安全であるというエビデンスがあります。「歯みがき剤を1本食べてしまった」とか「洗口液を全部飲んでしまった」というように極端に過剰摂取をしなければ、まず問題は起きないといえるでしょう。

 

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