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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
受動喫煙がお子さんの歯肉着色に影響を及ぼすことはすでに知られています。お子さんがタバコの煙を吸い込むと、タバコの煙に含まれる刺激物質が口腔の粘膜を通過して、または血行を通じて歯肉のメラニン細胞を活性化します。すると多くのメラニン色素を生成するようになり、歯肉のメラニン色素沈着が進むと考えられています。
山形県のある歯科医院の患者を対象にした研究で、歯肉に着色がみられた6~16歳の小児のうち、両親のいずれかが喫煙する割合は70%であったと報告がありました。この歯肉着色のすべてが受動喫煙の影響かどうかはわからないそうですが、かなり高い割合で歯肉着色がみられたことは確かですね。
さらに最近では、う蝕においても家族に喫煙者がいる子供はそうでない子どもに比べて、う蝕有病率が高かったと報告されています。なぜ受動喫煙がう蝕と関連するのかはまだ十分解明されていないようですが、タバコの煙に含まれるいくつかの有害物質が、う蝕菌や唾液、歯の質に影響を及ぼすのではないかと推測されています。
受動喫煙は子供の健康を損ないます。愛煙家の皆さんは、こんなご時世で、肩身も狭い思いをしておられると思いますので、そろそろ本格的に禁煙したらどうでしょうか。