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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
時代の変化とともに、現代人の噛む回数はどんどん減っているといわれています。たとえば、咀嚼回数・咀嚼時間において、一食あたりの噛む回数、咀嚼時間は、620回/食、11分/食という結果が出ています。昭和初期には平均1,420回/食咀嚼していたといわれていましたので、なんと半分以下に減ってしまったことになります。ちなみに、弥生時代は、3,990回/食、51分だったそうです。
今日あわただしい生活環境の中で、時短で簡単に食事を済ましてしまうようなメニューが多くなりました。たとえば、麺類、お茶漬け、カレーライス、雑炊などです。十分に噛まなくても食べられるようなものばかりですね。特に、幼少期より成長の過程でほとんど噛まなくてもよい食事が習慣化すると、いわゆる「流し込み食べ」という食べ方が身についてしまいます。たとえば、お口の中に食物を入れたまま、よく噛まなくてお茶やジュース、味噌汁など一緒にして飲み込んでしまう食べ方をいいます。
その結果、現代人は、顎が発達せず細長い顔貌となり、虚弱化した口腔の形態的機能的な異常が増えているようですね。
最近よく耳にする噛まなくても必要なエネルギーが摂取できる「飲む〇〇」といった食品は、子供たちの顔面頭蓋の成長を妨げているように思えるのですが・・・。