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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
タバコを日常的に吸っていると肺が弱り、肺の病気が重症化するというのは、昔からずっといわれていたことです。タバコが肺に及ぼす影響はどのような機序になっているのでしょう?それは、タバコの煙に含まれている有害物質は、口からのどや気管を通り肺に到達します。有害物質が通った場所は、組織が傷つき体の防御が弱くなります。このような機序により重症化のリスクが高まるといわれています。だから吸う本数が多く、喫煙歴が長い人ほど肺の病気が重症化するといわれています。
今、世界で蔓延している新型コロナウイルス感染症も例外ではありません。これまでの研究の蓄積などを踏まえると、喫煙が新型コロナウイルス感染症の重症化に影響することは確実なようです。ある論文によると、喫煙者の新型コロナウイルス感染症の重症化リスクは、非喫煙者に比べ「1.98倍」、死亡リスクは「1.79倍」と高いです。WHOや欧州疾病予防管理センターも、喫煙によって新型コロナが重症化すると注意喚起しています。
でも、現在タバコを吸っている方もあきらめないでください。本数を減らすだけでは、効果は薄いですが、完全に禁煙できればニコチンなどによる免疫系への悪影響がなくなり、1週間以内に免疫系の機能が回復することが最近の研究でわかっています。新型コロナなどの感染症のかかりやすさには免疫系の影響が大きいため、比較的短期間の禁煙でも効果があるといわれています。
以上のような理由で、今でもタバコを吸っている方は、すぐに禁煙することをお勧めします。