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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
皆さんは誤嚥性肺炎という言葉を聞いたことがあると思います。誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまい肺炎を発症することをいいます。現在、肺炎は日本人の死亡第3位という高い割合を占めており、入院を要した高齢患者の肺炎を調べたデータによると、80歳代の約8割、90歳以降では、9.5割が誤嚥性肺炎だったと報告されています。つまり後期高齢者の肺炎のほとんどは誤嚥性肺炎だと考えられています。
最近、誤嚥性肺炎と口腔ケアの関連性が国民に周知され、口腔ケアが広く知れ渡ったことにより歯科への関心、期待が高まってきています。高齢の誤嚥性肺炎患者さんの気管から検出された細菌叢で最も多かったのは、何と口腔内常在菌でした。
というわけで、適切な口腔ケアは、口腔内の細菌数を減少させることはもちろん、唾液分泌を促進して自浄作用を増強させ、口腔内細菌群を減少させるといわれています。仮に細菌が気道内に吸い込まれても、すぐに肺炎を発症する可能性は少なくなるというわけです。