休診日
木・日・祝
※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
歯を一本でも失った人のそのお口のなかを拝見すると、その人の今後、お口のなかで起こりうるいろいろなことが見えてきます。たとえば、歯を喪失しているために、残っている歯に負担が出て、残りの歯周組織の安定をだんだん損なうだろうなーとか想像します。多くの症例で奥歯がなくなってしまうと、反対側の奥歯に代償的に機能が移り、そちらの方の歯牙も破壊が起こるようです。また、奥歯がないため、上の前歯にストレスが集中し前歯も失いやすくなります。
義歯の場合、特にバネがかかる歯に力が集中し、その歯が動いてきたり、冠が外れたり、歯が折れたりすることもあります。インプラントであれば対側の歯に今度は力が集中し、リスクが高まります。感染のリスクがコントロールできても動揺が止まらない、噛むと違和感があるなどの反応が出てしまうことも少なくありません。
歯牙を残念ながら失った患者さんは、その後はハンデを抱えることになると思われるので、かかりつけの歯科診療所で必ず定期健診をして、残りの歯の寿命を伸ばしていきましょう。