休診日
木・日・祝
※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
フッ化物洗口の仕組みについて説明します。
飲食後、お口の中の細菌の出す酸や飲食物に含まれる酸などにより、歯からカルシウムが溶け出します(脱灰)。その後時間が経過し、唾液の作用で溶け出したカルシウムが歯のなかに戻ってきます(再石灰化)。
そのときにフッ化物がイオンの形で唾液中にあると、再石灰化のスピードが速くなるばかりか、歯の結晶をわずかずつ硬く大きなものに変え、歯の表面の結晶性を増していきます。その結果、酸に対する抵抗性を増し、むし歯になりにくくしていきます。歯みがき剤に含まれているフッ化物と同じ作用ですが、フッ化物洗口の場合は、お口を水でゆすがないために、適切な濃度がお口の中にとどまりやすいといわれています。
しかしながら、フッ化物洗口は、やり始めてすぐに効果が出るものではありません。数年かけて、少しずつ歯の質を変えていくものです。