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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
これまでは、フッ化物を配合する「歯みがき類」でもっとも高濃度なフッ素濃度は、1000ppm(0.1%)でしたが、3月17日、1500ppm(0.15%)を上限とする高濃度のフッ化物を配合する薬用歯磨き類が医薬部外品として承認されました。ただし、使用上の注意として6歳未満の子どもには使用を控える旨、6歳未満の子どもの手の届かないところに保管する旨という条件があります。また、フッ化物のフッ素としての配合濃度の記載義務が課せられたようです。
う蝕予防のためのフッ化物応用は、水道水や食品への添加のような全身応用と、歯科診療所でのフッ化物歯面塗布や家庭でのフッ化物歯面歯磨剤、学校でのフッ化物洗口など局所応用に分類され、いずれの方法も臨床的に大きな予防効果を挙げていることは周知の事実です。
欧米諸国のみならず、国際的な基準を設定するISOもすでにフッ化物配合歯磨剤の上限を1500ppmに決定していますので、今回の厚生労働省の認可は大いに歓迎すべきことです。
1000ppm以上のフッ素濃度では、500ppmたかくなることで6%のう蝕予防効果の上昇がみられることは疑いのない事実です。これから、歯根面う蝕を主とした成人う蝕予防には欠かせないものとなることでしょう。