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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
皆さんは、「フレイル」という言葉をご存知ですか?
簡単に言えば、「フレイル」とは「健康」と「要介護」の中間の状態です。どうしてこの中間の状態が重要なのでしょうか?「健康」と「生活習慣病」の間に「メタボ」があるように、病気の段階と病気でない段階の間にステップを設けて、その段階にならないようにするというのが予防として効果的だからなんです。生活習慣病がかなり進んでから予防に励んでも効果が上がりづらいのと同じです。
一般的に、「健康」→「プレフレイル(前虚弱)」→「フレイル(虚弱)」→「要介護(身体機能障害)」と進むようです。
「プレフレイル」は、むせやすくなった、階段を降りるとき膝が痛くなった,など、いろいろほころびは出てきたけど生活には支障は出ていない「ささやかな衰え」の状態を指します。
一方「フレイル」は、杖を突かないと歩けなくなった、駅の階段を上るときに手すりをしっかりつかまないといけなくなった、体重が減ってきたなど、要介護ではないけれど、だいぶ生活に悩みや困りごとが出てきた状態です。
フレイルの段階なら、「頑張り次第でその前の状態に戻れる」可能性があります(可逆性があります)。これはプレフレイルの状態も同じです。
フレイルの最大の要因として、全身の筋肉低下や身体能の低下(サルコペニア)がありますが、「今日は気分がのらないから外出しない」という心や認知の衰えや、閉じこもりや弧食など、社会性の低下が要因になることもあります。
このような原因が重なり合って要介護状態へと進んでいくようです。