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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
今日から天気予報では雨になりそうです。
明日は大荒れの天気になるということなので、皆さん注意してくださいね。
明日は「春一番」が吹くかもしれませんね。
さて、今日のトピックは、
「歯周病と早産・低出生体重児出産の関係」について述べたいと思います。
歯周病原細菌が妊婦に影響を及ぼすメカニズムは、
大きく分けて2つあると考えられています。
1つは、歯肉の炎症反応で産生された炎症性物質が血液中に入り、
そのレベルが上昇することによるものです。
このことにより早産(妊娠37週未満での出産)を
誘発する可能性が高まります。
もうひとつのメカニズムは、歯周病原菌が歯周ポケットから
直接血液中に進入する「菌血症」によるものです。
細菌は口の中から離れた子宮などの臓器にまで達し、
2次感染を引き起こすと考えられています。
子宮や羊水内への感染は、
早産・低出生体重児出産(新生児の体重が2,500g未満)のリスクとなることからも、
これらの細菌の影響は無視できません。
いろいろな研究からは、妊娠期間中にすでに胎盤などの組織に
歯周病原菌が移行していた場合は、
歯周治療を行ってもその細菌を除去することは難しく、
妊娠後の歯周治療では手遅れであることも報告されているので、
妊娠前から口腔内を良好に保つ必要があリそうです。