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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
総入れ歯をせっかく作成しても、その日からまったく痛みがなく何でも噛める方はほとんどいません。部分入れ歯と違い総入れ歯は、バネで歯に止めているわけではなく、あごの上に乗っているだけですので、噛むたびに動きやすく、粘膜に傷をつくりやすいのです。
特に口腔内の粘膜が薄い方は、クッションの役割がなく、粘膜にいっそうひどい痛みが出やすくなります。
その他、噛み合せのズレが痛みの原因となることもあります。咬んだとき、先に一部の歯が当たると、強く噛み込むと総義歯が動いてしまい粘膜に潰瘍を作ることさえあります。
このように義歯はなかなか自分の本当の歯のようにはいきませんが、あきらめることはありません。われわれ歯科医師が調整を繰り返すことでほとんどの場合、痛みのない総義歯が出来上がってきます。具体的には、噛み合せ部や入れ歯の内面を調整削合します。
粘膜総義歯は部分入れ歯と比べるとどうしても調整の回数が多くなります。「こんなに痛みが取れないなら・・・・・」と思われる方もいるかもしれませんが、最初の1~2週間は義歯を使うトレーニング期間と考えて、ご自分での食生活の調整も合わせて、粘り強く頑張ってください。