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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
骨粗しょう症は骨密度の低下により、骨折リスクが高くなる骨格の疾患と定義されています。骨粗しょう症は、閉経期以降の女性や高齢の男性に多く見られる原発性骨粗鬆症と若年者でも、栄養不良や、運動不足、ステロイドなどの影響で罹患する続発性骨粗鬆症があります。
骨量は、20~40歳ごろをピークに、加齢と共に、主に骨の中のカルシウムの減少に伴い生理的に減少していきます。骨粗鬆症による骨折は、寝たきりとなる原因の第3位になっています。60歳を超えると約3,4人に1人70歳を超えると約2人に1人の患者さんが骨粗鬆域となり、歯科医院を受診する機会は少なくないことになります。
そこで歯周病と骨粗鬆症との関係ですが、骨粗鬆症の自覚症状のない閉経後の歯周病患者(女性)の骨粗鬆症所見を調査した研究があります。結論は、腰椎骨萎縮が進行している歯周病患者ほど歯槽骨吸収が高度で、プロービング時の出血が高率となり、歯周病活動度が高いという報告があります。
今まで良好に経過していた患者さんでも、更年期中に卵巣機能が低下してホルモン欠乏状態に入ると、一般的に、口腔の灼熱感、口腔乾燥症、味覚の変化、口内炎などの症状が起こりやすく、今までよりも汚れ(プラーク)に起因する歯肉出血をきたしやすくなること、慢性歯周炎が放置されることにより、より進行が加速されやすいことなどを留意する必要があります。