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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
糖尿病は、すい臓のランゲルハウス島で合成・分泌されるインスリンの不足、またはインスリン作用不足(インスリン抵抗性)による慢性的な高血糖状態を主徴とする代謝疾患群です。
糖尿病では1型と2型に分類され、わが国で糖尿病の患者は,2型が多く、糖尿病の疑いがある人も含めると、成人男性の29%、成人女性の23%にあたります。
臨床症状として、多尿、口渇、多飲、体重減少が一般的な臨床症状ですが、視力の低下、手足のしびれなどさまざまな症状に加え、いろいろな合併症があらわれます。
上述した症状の糖尿病ですが、歯周治療を行うことにより、血糖コントロールが改善する効果があることもわかっています。
歯周病は糖尿病の合併症、とりわけ大血管障害(心筋梗塞、狭心症、脳卒中など)の進展に影響を及ぼします。糖尿病では、高血糖が持続することにより、心臓の筋肉に栄養や酸素を送る血管(冠動脈)や脳への血管の動脈硬化が促進され、大血管障害が起こりやすくなります。ここで、糖尿病患者へ歯周病治療を行うと、歯周組織の炎症巣で産生されたTNF-αやIL-6が、炎症の消退にともなって減少します。IL-6の減少は肝臓からのCRP産生を減少させ、また、TNF-αの減少はインスリン抵抗性を改善することで結果的には、血糖コントロールを改善することにつながると考えられています。
糖尿病は、1型糖尿病を除けば、2型糖尿病は遺伝的背景に食習慣(脂肪の過剰摂取)と運動不足が加わり発症します。予防、改善のためにも次のことに気をつけましょう。
①太らない、肥満を解消する
②身体を動かす
③ストレス、疲れをためない
④健康診断を欠かさず受ける
以上のことを注意して、糖尿病を予防し、改善していきましょう。