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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
心疾患の患者さんは、最悪の場合、心停止して死に至る可能性があるため、まずは、患者さんが歯科治療を行ってよい健康状態にあるかどうかを確認する必要があるでしょう。
狭心症の中でも「安定狭心症」は、発作が安定しているため歯科治療は可能であると思われますが、「不安定狭心症」は、発作憎悪、急性心筋梗塞に移行しやすいため、緊急性がなければ安定してから歯科治療を再開すべきであると思われます。「労作性狭心症」は、緊張や不安などによるストレスや、アドレナリン含有局所麻酔薬による心拍数や血圧の増加でも誘発される可能性があるため、注意が必要です。
心筋梗塞は、約半数の方に狭心症の症状がありますが、前触れもなく発症します。狭心症よりも強い胸痛や呼吸困難、吐き気、冷汗などがあり意識を消失することもあります。心筋梗塞の発症後6ヶ月は歯科治療はしないほうが無難でしょう。ただし6ヶ月経っても歯科治療ができない場合もありますから、心機能評価や不整脈の有無、投薬内容を必ず確認後、かかりつけの主治医に対診をとって歯科治療の時期を決定することが望ましいといえます。