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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
今回のは「歯の神経を抜く・抜かないのリスク」について書きたいと思います。
歯の神経は、できれば抜きたくないものです。
しかし、むし歯が進行したら神経を取ってしまわないと痛みがほとんどの場合、引きません。
では、神経を抜く・抜かないのリスクを比較してみましょう。
◆歯の神経を抜かないリスク
中程度で自発痛のないむし歯では、神経を残すことにおいては、ほとんどリスクはないと思われます。
しかし歯の神経部分にまでむし歯が達しているような場合は次のようなリスクが考えられます。
1.違和感や痛みの長期化
自覚症状がなくても徐々に神経が死んで、腐敗した状態になると、治療後数ヶ月~数年の間に、違和感、噛んだときの痛みや歯の根の先に大きな膿を認めることがあります。
2.症状の悪化
治療前するより歯がしみたり(特にお湯)、ズキズキしたりする場合には、神経が不可逆性の炎症が起こっていることが多いため、我慢できないほど症状が悪化することがあります。
◆歯の神経を抜くリスク
1.歯の色が変色する
神経を取った歯は、歯の色が褐色に変化することもあります。ただしホワイトニングによりある程度回復も望めます。
2.数年先に痛くなることもある
神経をとった後、何らかの原因で感染を起こしてしまい痛みや腫れが出ることもあります。
3.治療の長さと費用
神経を抜く治療は治療期間も長く、元と同じような色や形にするために費用がかかります。
いきなり悪化するむし歯はありません。
神経を取らないで済むように、ぜひ早い段階での治療をオススメ致します。