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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
噛むことはただ単に口の中に入れたものを小さく噛み砕くだけではありません。唾液と混ぜあわせ、脳に刺激を送ります。それでは何回ほど噛めばよいのでしょう?学生を集めて、「何回噛んで、飲み込むか」を普通のお弁当を使用して調べた実験がありました。男子学生が約12回、女子学生が16回程度でした。また、10回以下という学生もいて、ペットボトルのお茶と一緒に飲み込むという子もいたそうです。術者は、予想より噛む回数が少なくてショックだったらしいですが、「飲み込もう」と思ってからさらに10回噛む様に彼らに指示をだし、そして、「どんなことでもいいから、25回以上噛むことによって普段と違うことを記載させ、そのアンケートをとったそうです。
その結果「食べ物の形がなくなった」「前の食材を一度飲み込んでから次の食材を口に入れた」「噛むことに集中すると、普段よりおいしく食べることができた」「噛みごたえのある食材を選んでいた」などが記載されていて、これらの感想の中には、とても大切な情報がみられました。すなわち、習慣になるまで次のことを意識して食べることが重要です。
よく噛むことにより多くの唾液が出ます。たくさん出た唾液は咀嚼された食品と混ざることによって、食べ物のおいしさを引き出してくれます。25回以上噛むことを意識していると、後半に次の食材を口にい れることが少なくなります。そして、口に入れる食品の一回の量を自然と減らすようになります。この習慣は今までより早く満腹中枢を満足させ、食事の量が減少していくのです。