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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
歯が抜けて入れ歯になったとしても、粘膜の下には同じ三叉神経がたくさん分布しています。きちんとした入れ歯を作ることは、脳へのセンサーに対する治療であると考えることができます。
何か重たいものを持つ時や握力測定のとき、歯を噛みしめていませんか?体のどこかに力を入れて「踏ん張る」と「噛む」ことは密接に関係しています。100m走の選手など短距離の選手の多くは走っている最中、呼吸をせず食いしばっています。
噛みしめるとは、顎関節がしっかり固定されることです。すなわち下顎骨が安定し、それは体の骨格を正しい位置に整えることにつながります。その結果、骨を動かす骨格筋が最大の力を発揮できる環境が整うのです。そして、噛みしめている途中、口腔のセンサーからの刺激は脳へ到達し,運動野の能力を最大限高めていると考えられます。
むし歯や歯周病で歯を失うと、歯根膜はなくなります。よって歯根膜センサーもなくなってしまいます。でも粘膜の下にある骨膜にあるセンサーも歯根膜センサーと同じ神経なのです。
歯を喪失したら、入れ歯を入れることが重要です。入れ歯により噛みしめることができます。入れ歯を入れることにより「噛みしめる」ことができるようになり、下顎骨が安定し、姿勢が整うことで筋肉は最大の力を発揮できるようになります。そして、入れ歯の下の粘膜にある骨膜センサーから情報を受け取り脳の重要な部位が活性化するのです。
入れ歯は生きる力を高めてくれる人工臓器なのです。