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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
サルから人に進化し、食事の様子が大きく変わりました。それは、素材を煮炊きすることにより、格段に食べ物が軟らかくなってきました。このことが顎の形に大きな影響を与えました。咀嚼するための空間である口腔は大きくある必要がなくなりました。サルまでの動物にみられた、前方に突き出た上下の骨格が引っ込み、人の顔は平坦になりました。相手を威嚇する必要もなくなったので、歯をむき出しにする必要もなくなり、表情筋は、退化しました。表情筋は口元を引き締め、咀嚼から嚥下のための筋に特化していきました。
さらに上下の顎骨が小さくなり、呼吸器としての鼻の容積が必要になりました。鼻腔という空間の容量の増加です。鼻腔は発音にも役立つため、コミュニケーションの手段に言葉を獲得したヒトの鼻腔は大きくなっていったのです。