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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
高齢者の転倒によるケガの頻度は、50~70パーセントにも達するといわれていわれ、そのうちの10パーセントは骨折に至っているというデーターがあります。特に大腿骨の骨折は、高齢者のその後の生活に深刻な影響を与えます。
高齢者が寝たきりになる原因の12パーセントあまりを占め、脳血管疾患や衰弱についだ大きなきっかけになっています。
ところで「歯があるとバランス感覚がいい」というお話ですが、これも科学的根拠のある本当のことです。歯が20本以上残っている人と、19本以下で入れ歯を使っていない人の転倒リスクを比べたデータをみると、なんと20本以上残っている人に比べると、2.5倍も転倒リスクが高いです。
それではなぜ、歯が丈夫でたくさん残っている人は転倒しにくいのでしょうか?簡単に言うと、歯を支えている歯根膜という器官は「噛んだ」という感覚をキャッチするセンサーで、からだの位置感覚を司るといわれていますが、その情報が脳に届くと、脳が頭やからだの位置を感知し、バランスが取りやすくなるのでしょう。そのため視線が安定し、頭の位置も固定され、結果的に姿勢を保ちやすいというわけです。