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こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
顎関節症とは、顎関節それ自体やその周りにある筋肉が口を動かすと痛む、音がする、口が開きにくい、動かしにくいといった病気をいいます。
世間では顎関節症になると「これは大変なことになった」と深刻に受け止める方が多いかもしれません。また顎関節症になると肩こりや頭痛などの体調不良と関連付けられがちですが、こうした症状と顎関節症の直接的な因果関係は証明されていません。顎関節症になったら、体調が悪くなるのではないかと心配するよりも、まずは顎関節症だけの心配をし、早くあごが楽になるように治療をきちんと受ける、このことがとても大事だと思われます。
それと「顎関節症を治すと肩こりや腰痛、頭痛などの不調が治る」ということも言われがちですが、これは、顎関節症の治療に期待しすぎです。顎関節症が治ってもすべての肩こりが治るとは限りません。
歯科医師は顎関節症治療に当たる際には、あくまで顎関節やその周りにある筋肉の痛み、開口障害を取り除くことを目的に治療を行います。
顎関節症は、安静にしているのに、ひとりでに憎悪してしまうような怖い病気ではありません。とはいえ、痛みや機能障害を放置していては生活に差し支えますので、あごを動かすと痛い、口が開かない、開きにくいなど気になる症状がありましたら、歯科医院で検査や診療を受けましょう。心配しすぎず、まずは歯科医院でご相談ください。