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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。
「歯ブラシ一本で歯周病を予防できる」・・・・だなんて、日本に蔓延している「歯ブラシ万能神話」には困ったものです。歯周病の原因のプラークやバイオフィルム(細菌のかたまり)が、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目の溝にできると、歯ブラシだけではなかなか届かず取ることが難しいのですから。
予防の成功には、ひとつはご自分で手入れを行うセルフケア、二つ目が自治体の歯科健診や公衆衛生活動でのパブリックヘルスケア、三つ目が歯科医院で受けることができるプロフェッショナルケアが必要です。
ところが日本では、多くの人がセルフケアさえ頑張れば大丈夫だと誤解している風潮があります。しかも歯ブラシ一本だけで予防できると。このことは、われわれは猛省しなければいけません。予防指導が「歯ブラシ指導に偏っていないか?」・・・・と。北米人のハミガキ時間は日本の半分くらいですが、高齢者になっても抜かずに残っている歯牙は日本より4~5本ほど多いです。これはプロフェショナルケアが十分にされているからなのです。
セルフケアだけに限っても、フロスや歯間ブラシを併用しなければ、歯ブラシだけでは歯面の汚れが半分ほどしか取ることができません。
パブリックケアにおいては、歯科健診が無料でも実際に受診されるかたはごく少数です。歯周病は痛まずに進行するので、健診を受け、見逃さないことが大事です。
最も重要なプロフェッショナルケアは、ご自分で取れない汚れ、歯石を歯科医院で丁寧に取ってもらうこと、これが必須です。
普段からからフロスや歯間ブラシを使い、健診を受け、そして歯科医院で歯ぐきの中まできれいにしてもらうこと、この3つを続ければ、歯周病の予防はきっと成功します。