エナメル質形成不全症｜佐賀市兵庫町のこうすけ歯科医院

こんばんは。こうすけ歯科医院の古川です。

　エナメル質形成不全症とは、エナメル質が先天的に脆い状態を言います。永久歯の前歯と6歳臼歯に見られることが多く、見た目の特徴は、黄色っぽい変色があげられます。

　原因は不明ですが、歯があごの中で育っている時、エナメル質が十分に成熟しないことによっておきると考えられています。

　前歯の場合、通常欠けやむし歯といったトラブルが起きることはまれです。ただ変色が気になるかもしれません。

　一方、問題がおきやすいのが奥歯です。6歳臼歯など強い力を受け止めなければいけない歯がエナメル質形質不全症だと、歯が崩れたり欠けたりして、そこに汚れが溜まるとむし歯が発生します。しかも通常のむし歯のできる部位とは違って、通常ではできることがない歯の山の部分にむし歯ができることが多いのです。

エナメル質形成不全症は、10人にひとりは見つかるそうなのでまれな疾患でもありません。

　早期にこの疾患を、発見でき、適切な処置を施せば、その後の治療の見通しがわかります。痛くなったときだけ応急的に治療を受けていては発見は難しいので、定期的にメインテナンスを受け、早期に対応ができるようにしておきましょう。