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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
自分は、「一生懸命歯みがきをしているのに、なぜかすぐむし歯ができて治療を受けている」という方はいらっしゃいませんか。その一方で、「あまり熱心に歯みがきをしていないけど、なぜかむし歯にならない」という方も、いらっしゃるでしょう。
むし歯になりやすい人、ならない人は確かにあります。「歯みがきをしていればむし歯にならない」なんてことも決してありません。それでは、むし歯になりやすい人となりにくい人、何が違うのでしょうか?それは、むし歯の発生には実に多くの要因が関係しているといわれています。
われわれがこの患者さんがむし歯になりやすいか、なりにくいかを評価するとき、歯を壊す「リスク要因」と、歯を守る「防御要因」のバランスを考えます。
リスク要因と防御要因のバランスは、シーソーのように常に変化しています。また要因を減らすことで、意図的にバランスを変化させることもできます。むし歯治療で最も重要なことは、リスク要因を減らし、防御要因を増やすことです。
それではリスク要因にはどんなものがあるでしょうか?
などがあります。
一方防御因子としては、
などです。
ここで飲食回数について説明します。
下に示したグラフは、「飲食後のお口の中のPHの変化」を示した模式図です。糖や炭水化物を含む飲食物を摂取するたび、お口の中では、細菌の生み出す酸によりPHが低下しています。一定のPHより低くなると、歯の表面が溶け出し(脱灰)、その後、時間をかけて成分が修復されます(再石灰化)。飲食の回数が多くなるということは、1日の中で脱灰の時間が多くなるということです。つまり再石灰化の時間が短くなり、むし歯のリスクが高くなることです。
※模式図は、歯科雑誌「nico」からの引用です