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むし歯の予防と治療

こうすけ歯科医院

むし歯の予防と治療

  こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

今日はむし歯の状態について解説していきます。健全な状態は、写真のような状態です。

※イラストは、歯科雑誌「nico」から引用しています。

むし歯の予防と治療

 C1(エナメル質に限られた病変)

どんな状態?:歯の表面を覆うエナメル質にむし歯ができた状態です。「C」はcariesの略、cariesとは「むし歯」のことです。

患者さんの症状は?:エナメル質内のむし歯は、ほとんど痛みは感じません。

どんな治療をする?:病変を取り除き、医療用プラスチック(レジン)を詰めて修復します。場合によっては、そのまま修復治療を行わず経過を見ていくこともあります。

むし歯の予防と治療

 C2(象牙質に達する病変 ※歯髄まで距離があるケース)

どんな状態?:エナメル質を超えて象牙質にむし歯ができた状態です。

患者さんの症状は?:軽度の痛みや、歯がしみるといった症状が出はじめます。

どんな治療をする?:病変を取り除き、レジンを詰めて修復します。

むし歯の予防と治療

 C2(象牙質に達する病変)※歯髄の近くまで及んだケース

どんな状態?:むし歯がさらに進み、歯髄のすぐ近くまで及んだ状態です。

患者さんの症状は?:痛みを感じることが増え、歯のしみる症状も増します。

どんな治療をする?:歯髄近くまで象牙質を削り、慎重に病変を取り除きます。そして歯髄を保護する材料を詰めてから、レジンや金属を詰めて修復します。

むし歯の予防と治療

 C3(歯髄に対する病変)

どんな状態?:むし歯が象牙質を超えて歯髄まで達した状態です。

患者さんの症状は?:ズキズキ強い痛みがあります。夜寝れないことも・・・。

どんな治療をする?:むし歯が歯髄に達している場合は、多くの場合歯髄を除去して詰め物や被せものをします。むし歯が非常に大きく、除去した後に残っている歯質が少ないときには、土台を立てて被せものを入れることになります。

むし歯の予防と治療

 C4(歯冠が完全に崩壊している病変)

どんな状態?:むし歯が進み、歯冠(歯ぐきから上の部分)が完全に壊れてなくなっている状態です。この段階になると、歯髄は壊死していることが多いです。

患者さんの症状は?:歯髄が死んでしまっているため、鋭く強い痛みはなくなります。

どんな治療をする?:歯髄のあった空間に人工の材料で封鎖して、土台を立てて被せものを入れます。むし歯が非常に進行していて歯をつくれないときは、抜歯になります。

 以上、むし歯の状態、症状、基本的な治療内容を述べました。

写真は、歯科雑誌「nico」からの引用です。

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