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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
患者さんから歯みがき剤の種類が多く、「どの歯みがき剤を選んでいいのかわからない」という声を聞きます。結論から先に言えば、かかりつけの歯科医院で「私にあった歯みがき剤を選んでいただけないですか」と訊いてみて、そこの歯科衛生士が選んだものをチョイスすれば良いと思います。こう言ってしまうとここで話は終わってしまいますので(笑)、基本的な選び方をここに述べます。
大きく分けて歯科疾患は、むし歯と歯周病に分けられます。
まず過去にむし歯が多くて、むし歯予防を目的とするのであれば、高濃度のフッ化物(フッ素)が入っている歯みがき剤を使ってください。フッ化物は歯の石灰化を促進させ、むし歯予防に効果があることが長年の研究で実証されています。年齢別に推奨されるフッ化物濃度及び使用量がありますので、それに応じてご自身に適したフッ化物が配合された歯みがき剤を選んでいただくことをお勧めします。
歯周病の方はというと、特有の殺菌成分が配合された歯みがき剤があり、このような成分を利用するのも大切なのですが、それより大事なことは、時間をかけて歯に付着したプラーク(最近のかたまり)を徹底的に除去することです。歯周病になった人は、歯ぐきが下がり歯の根が露出してしまいそこからむし歯になってしまう(根面う蝕)ことが多いので、歯周病の方もフッ化物配合の歯みがき剤を選んだ方がよいでしょう。最近では、歯周病予防向けの歯みがき剤にフッ化物が配合されているものも販売されているようです。
むし歯、歯周病両方の疾患にいえることですが、どちらの場合も時間をかけて歯の汚れを徹底的に落とすことが、疾患のリスクを下げるのに重要といえるでしょう。
※画像は、歯科雑誌「nico」からの引用です