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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
前歯は、1本でもなくなると、仕事を休んでも歯医者に行く方は多いですが、奥歯に関しては、人から見えないためか、そのまま放置してしまう方もいらっしゃるようです。前歯も、奥歯もどちらも大事なのですよ。
たとえば、不幸にも奥歯を一本失ってしまうと、噛む力は約40%落ちるといわれています。特にミドル世代、シニア世代にとって、何でもよく噛んで食べられることは重要で、その後の人生の健康状態に直結するといっても過言ではないでしょう。噛めるお口を維持することは、とても大切なことだと思います。
国内の「国民健康・栄養調査」(平成25年)によると、40代から「何でも噛んで食べられる」という割合が減りはじめ、50代では85%、60代では75%、70代では60%近くになってしまうという結果が出ています。
噛めないお口をそのまま放置することで一番の問題は、低栄養になりやすいということです。低栄養は免疫力や筋力の低下を引き起こし、特にシニア世代にとってはフレイルに陥るという問題があります。
最近の研究では、さまざまな調査や研究で、「フレイルを防いで、寝たきりの期間をなるべく短くし健康寿命を延ばすには、お口の健康が重要だ」という研究発表が次々と出てきています。
また、歯の本数と認知機能の関りにおいても「歯がたくさん残っている人は認知症発症が少ない」という結果もあるようです。それは、入れ歯を使用していても変わらないといわれています。
皆さんも、「たかが一本、歯がなくなっても残りの歯で食べれるし・・・」とそのままにせずに最後まできっちり治療して、将来に備えましょう。