佐賀市兵庫町の安心の歯医者「こうすけ歯科医院」のお知らせ・ブログのページです。

　こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

　患者さんから「入れ歯は寝るときは、はずしたほうがいいんですよね？」と訊かれることがあります。原則就寝中は、入れ歯は外して眠るのがおすすめです。

　就寝中に入れ歯を外した方がいい理由は、２つあります。一つ目は入れ歯を清潔に保つため、もう一つは歯やお口の粘膜を健康に保つためです。しかしながら、これには、患者さんのお口の中の状態、噛み合わせ、入れ歯の種類や大きさなども関係します。

　入れ歯の衛生上の問題から言うと、入れ歯は食事のたびに使用するのでご自分の歯と同様に汚れが付着します。入れ歯につく汚れの中にはカンジダ菌などの菌が付着していることが多いようです。この汚れを落とすには、物理的な洗浄と化学的な洗浄を併用しないといけません。そのため、ブラシでしっかり汚れを落とし、就寝時に入れ歯洗浄剤に浸けることが、一般的に推奨されます。　

　歯や粘膜の健康からいうと、入れ歯を入れたまま寝ると、お口の粘膜が炎症を起こすリスクが高くなるという報告があります。入れ歯の下で粘膜が全体的に赤くなり(義歯性口内炎）痛みを生じることにななるようです。また、入れ歯を入れたまま寝るとむし歯や歯周病が発生するリスクも高くなるようです。

　上記に述べたように、就寝時は、原則入れ歯を外すのがおすすめですが、残っている歯の本数と場所によっては、就寝時も入れ歯を入れておく方がいいこともあります。

　例えば就寝中に歯ぎしりやくいしばりが酷い人や残っている歯が反対側の歯肉の粘膜に強く当たって痛みを生じる方などは、就寝中に入れ歯を入れて、粘膜に当たらないように入れ歯で支えをつくってやることが必要だと思われます。

　しかしながら、入れ歯は汚れやすく細菌の温床となるので、くれぐれも１日のうちどこかで洗浄する時間をつくるようにしましょうね。

 

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