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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
現在わが国で多く利用されている、小児に対するフッ化物配合歯磨剤の利用ガイドラインは、歯の萌出時期~2歳までは、切った爪程度の少量の使用量、歯磨剤のフッ化物濃度は500PPM(泡状歯磨剤であれば1000PPMでも可)、3~5歳では、5㎜程度、歯磨剤のフッ化物濃度では、500PPM(泡状またはモノフルオロリン酸ナトリウム歯磨剤であれば1000PPMでも可)、6~14歳では、1cm程度、歯磨剤のフッ化物濃度では,1000PPM、15歳以上では、2cm程度、歯磨剤のフッ化物濃度は,1000PPM~1500PPMとされています。
わが国では低年齢の小児では、使用したフッ化物配合歯磨剤の多くを飲みこむ恐れがあり、そのため高濃度のフッ化物配合歯磨剤を6歳未満の小児に使用することは控えようとする動きがあります。
一方、近年WHOが提唱した歯磨剤の推奨フッ化物濃度は、年齢に関係なく1000~1500PPMと記載されています。また歯の萌出直後から1日2回のフッ化物配合歯磨剤を利用した歯みがきが推奨され、3歳未満では米粒程度の大きさの量、3歳以上6歳未満についてはグリーンピース程度の大きさの量を用いるのが良いとされています。世界の常識と日本の常識は、かなりかけ離れているようですね。どちらが良いかは別にして、現在、日本口腔衛生学会の関連学会では、この辺を考慮して検討が加えられているようです。