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おはようございます。こうすけ歯科医院の古川です。
最近、読んだ文献に興味深い記載がありました。
体重の増えすぎは、健康に悪いことはみなさんご存知のようですが、高齢化においては、やせすぎ(低体重)も大きな問題になっているようです。やせすぎは特に高齢者の体調不良や病気につながり、死亡リスクを高めることが明らかになっています。
噛むことができるお口が食べることを支え、体重の減少を予防することはあたりまえのことですが、もう一つ重要な要素として「誰かと一緒に食事をすること」が大事だと述べてありました。非常に興味深い言葉だと思います。
65歳以上の高齢者を3年間追跡調査したある研究で、誰かと一緒に食事をする機会が「年に数回しかない人」または「ほとんどない人」では、「3年間に5%以上、体重が減るリスク」が高くなっているようです。高齢の方や、手術を受けてからだの弱っているかたでは、5%の減少でも死亡率が上昇するとの報告があります。
ひとりで済ます食事は、いい加減になり適当に済ませてしまうことは、だれでも思い当たります。「誰かと一緒に食べるから、きちんとしたものを食べようとする」というのは、どなたにもある経験でしょう。
人は自分のためなら意欲がわかなくても、誰かのためなら動けることがあります。そのため、人とのつながりはさまざまな病気のリスクを下げ、寿命を延ばすのに役立つようです。もちろんお口の中をきちんと改善していなければ、誰かと食べる機会も減ってしまうという研究もあるようなので、お口の手入れも大切にすることも大事です。