プロバイオティクスについて｜佐賀市兵庫町のこうすけ歯科医院

　こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

　皆さんは。「プロバイオティクス」という言葉を耳にしたことがありますか？プロバイオティクスとは「生体に適正量摂取した際に有益な効果を示す生菌体」と定義されています。反対に抗菌薬を使用して病原菌や有害菌を直接殺菌する治療のことをアンチバイオティクスといいます。

　今日はプロバイオティクスについてお話ししたいと思います。

　プロバイオティクスは善玉菌を口腔外から補充することで悪玉菌の増殖を抑制します。アンチバイオティクスほどの急激な変化は期待できませんが、緩徐な作用で有害菌が増殖するのを予防・抑制する作用があり、耐性菌をつくることなく副作用やアレルギーも極めて少ない治療法といえそうです。

　つまり、アンチバイオティクスは細菌を”排除する”治療、プロバイオティクスは細菌と”共存する”治療と定義されます。急性症状を起こした感染症の除去が必要な治療なのか、バクテリアフローラのバランスを改善することを目的とし、緩徐な作用を必要とするのかによって両者を使い分けます。

　プロバイオティクスは宿主に有用な作用を示す「生菌(生きている菌）」が必要なため、菌が生きて腸内に到達し、腸で定着し、増殖し、持っている作用をそこで発揮する必要があります。それにはどのような菌があるのでしょうか？良く知られているのはビフィズス菌です。

　歯科分野でも「プロバイオティクス」を利用した治療法が今注目を浴びています。