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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
前回は、がん治療の4つの柱を述べました。今回は、がん治療における歯科的効用についてもう少し詳しく述べていきます。
がんの手術は、多くの場合全身麻酔下で行われます。全身麻酔を施すとき人工呼吸器で呼吸を補助します。気管チューブを患者さんのお口から気管へ差し込むわけですが、グラグラの歯があるとチューブがその歯に当たり抜けたり、抜けなくても折れてしまうことがあります。そのため、それが気管に入ると最悪窒息のリスクがあります。そのような理由で、手術の前にグラついている歯は、抜いてしまった方が安心です。
もう一点は、気管チューブを通すとき、お口の中が汚れていると、お口の中の細菌が肺に入り込み、手術時に合併症を起こしてしまうことがあります。実際に、挿管時の誤嚥により肺炎が増えるというデーターがあるようです。全身麻酔での手術を受けられる方は、あらかじめ歯科を受診して、お口を清潔にしましょう。術前にお口の中を清潔にすることは術後の感染が起きにくくなり成功率を高めます。