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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
現在、むし歯全体としては昔より減っているのは事実のようです。しかしこれは子供と若者に限ったことで、中高年のむし歯はそれほど減っていません。
中高年になると、歯ぐきが下がり歯の根元部分が現れてきます。ブラッシングがうまくいかないとこの根の部分にプラークが堆積し、その中の細菌が酸を産生しむし歯ができます。これを「根面う蝕」といいます。
歯ぐきが後退する理由としては、加齢、強い力でのブラッシング、そして歯周病が大きな要因となります。歯の表面は硬くて丈夫なエナメル質で覆われていますが、歯の根元部分は軟らかい組織です。そのため歯ぐきが下がり、歯の根元が露出すると、容易にむし歯をつくることになります。
「根面う蝕」は、男性は30歳歳から、女性は40歳代から急激に増えていきます。治療も、歯の頭の部分の治療に比べ「根面う蝕」の治療は数段困難な感があります。う蝕部分を削合し、樹脂で埋めてもその境目の部分から新たなむし歯が生じたり、せっかく埋めても知らない間に埋めた樹脂がとれてしまいそこからむし歯をつくることもあります。まずは、歯ぐきを下げないように軽い力でのブラッシング、またかかりつけの歯科医院で重症にならないようにする定期検診が大事だと思われます。