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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
皆さんの中にもヘルペスウイルスに罹ったことがある方が、いらっしゃると思います。そもそもヘルペスウイルスとはどのようなウイルスなのでしょうか?
ヘルペスウイルスの中でヒトに感染するウイルスは8種類存在することが知られています。その中の、「単純ヘルペスウイルス」は、お口の周りの粘膜で増えて、水疱をつくり、水疱が破れてかさぶたとなって治っていきます。ヘルペスウイルスの厄介なところは、治ったあともそのまま細胞内に潜伏し、そして忘れたころに再び発症することです。これを「回帰発症」と呼びます。単純ヘルペスウイルスは、抵抗力が低下すると増殖します。このとき小水疱をつくりますが、ときには顔面神経麻痺や脳炎を起こして命にかかわることすらあるようです。
「水痘・帯状疱疹ウイルス」もヘルペスウイルスの一種で、初感染と回帰発症では症状が異なります。初感染では2週間ほどの潜伏期を経て水痘を発症しますが、治ったあとも神経節の細胞に潜伏し続け、帯状疱疹を回帰発症させます。帯状疱疹は痛みがひどく、知覚神経の通り道にそって炎症性疱疹ができます。知覚麻痺や脳炎などの重篤な炎症が起きることもあり、油断はできません。
お口の中に疱疹ができると、痛みで食事をするのもつらいです。疑わしいときはすぐにかかりつけ医を受診して適切な治療を受けましょう。