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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
生まれたての赤ちゃんは出生後、すぐにお母さんのお乳を吸ったり、哺乳瓶からミルクを飲むことができますね。誰も教えていないのに自然とそのような行動ができることは不思議だと思いませんか?
これは生まれたときには、哺乳のための反射が備わっているからです。哺乳のための反射は、胎生29~32週ごろには獲得されるため、正期産で健康に生まれた新生児は、自力で母乳やミルクを吸うことができます。哺乳のための反射としては、以下が挙げられます。
探索反射:頬や口の周囲にものが触れると、触れた方向に顔を向け、触れたものを口の中に取り込もうとする反射です。
口唇反射:口唇周辺に触る感じが伝わると、上下の口唇をすぼめて突き出し口唇で挟み込むようにして口を閉じる反射をいいます。
吸啜反射:口の中に入って生きた乳首を、舌で包み込んで引き込み、上顎のくぼみ(吸啜窩)に押し付けながら舌の波動様の動きを引き出す反射(この行動により乳汁を吸うことができます)です。
咬反射:奥の歯ぐきにものが触れると、口を閉じて顎を噛みしめる反射(乳汁以外のものが口の脇から入ってこないようにする反射)です。
以上の反射は、哺乳中心の時期が終わる生後4~6か月頃には減退・消失していきます。このような反射を「原始反射」といいます。
また、スプーンや固形の食べ物などが口に触れると、舌で口の外に押し出そうとする反射(舌挺出反射)も、徐々に減退・消失して、スプーンから食べ物を取り込めるようになります。