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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
本日は、乳歯の役割のお話をします。
①よく噛むために必要:当然のことですが、乳歯が一本でも抜けてしまうと噛むことが困難になります。これは小児期の全身の発育に影響を及ぼすものと思われます。
②発音の獲得:幼児期は、正しい発音が獲得される時期です。特に「さ行」の音は、乳歯の前歯が早期に抜けてしまうと、息が漏れて正しい構音機能を獲得できません。
③永久歯を導く:乳歯の根が適当な時期に溶けることが、永久歯の生え代わりには重要です。しかし重度のむし歯になると、永久歯が正しい位置に生えるのを邪魔をしてしまうことがあります。
④永久歯を育てる:乳歯でよく噛むことで、その下にある永久歯に適度の刺激が与えられて、生え代わりがスムーズになります。重度のむし歯の乳歯が放置されていると、その下の永久歯が白く濁ったり、後遺症が残ることもあります。
⑤永久歯が生えるスペースの確保:何らかの原因で早期に乳歯が抜けてしまうと、まわりの歯が傾斜したり移動したりして歯並びが悪くなってしまうケースが多々あります。
⑥舌癖の予防:前歯を早期に失うと、そのすき間を埋めようと、そのすき間に舌を前方に出す癖がつきがちです。永久歯が生えるときにその癖が残っていると、前歯を前に押したり、上の歯と下の歯がかみ合わない(開咬)という不正咬合が残ることもあります。
以上のように、乳歯には大事な役割がいくつもあります。ですから、むし歯になったときは、速やかに治療を受けましょう。