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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
通常、歯の並びは、外側にある唇と頬などの筋肉組織から加わる力と、内側にある舌の力がうまくバランスがとれたところに並びます。しかし、乳歯列が完成した3歳以降も続く指しゃぶりは、これらのバランスを損なう力を及ぼしやすくなります。
指しゃぶりによる歯並び・噛み合わせへの影響では、1日当たり5~6時間の継続した力が歯に及ぶと歯並び・噛み合わせの異常が引き起こされるといわれているようです。
指しゃぶりによる歯並び・噛み合わせの異常では、上の前歯が前に出てきたり、上の前歯と下の前歯の間にすき間ができ噛み合わなかったり(開咬)することがみられます。
乳歯列期の指しゃぶりは、歯並び・噛み合わせの異常がみられたとしても、永久歯の前歯の交換期前までにやめることができれば、唇、頬、舌の力の正常なバランスにより、自然に改善することが期待できるといわれています。
しかし、永久歯が生えた後も指しゃぶりが長期に継続すれば、口腔内の力のバランスが崩れ、舌突出癖や口唇閉鎖不全などが出現し、歯並び・噛み合わせの異常が大きくなることが予測できます。そして矯正治療しなければ治らないということになるでしょう。
以上のことから、子供とコミュニケーションがとれる3歳前半頃から指しゃぶりをやめるアプローチを行い、遅くとも永久歯の交換期前(5歳後半)までには止めるようにしましょう。