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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
フッ化物歯面塗布によるう蝕予防は、歯の表面に高濃度のフッ素を作用させることにより、酸に対して溶けにくい歯質にすることにより達成されます。最も効果的な時期は、歯の萌出直後に行うことです。萌出直後の歯は、フッ素イオンに対する感受性が高く、歯表面へのフッ素の取り込みが大きいといわれています。また歯が萌出して2~3年の間は、う蝕に最も罹患しやすいとされており、その間に継続的にフッ化物歯面塗布を実施する必要があります。
フッ化物歯面塗布は、歯が萌出するごとに塗布するのが望ましく、繰り返し塗布することで効果が高まります。下顎の乳前歯から萌出(生後6~7か月頃)が始まり、永久歯の第二大臼歯が萌出する13歳くらいまでの間、3~6か月ごとに塗布すると効果的であるといわれています。萌出後のう蝕罹患性の高い時期を考慮すると、定期検診もかねて18歳ごろまで継続したほうがよいでしょう。
フッ化物の全身における為害性ですが、あまり心配するようなことはないと思われます。フッ化物歯面塗布法は、低年齢の子どもにとって負担は軽く、長期的な過剰摂取によるフッ素症の心配もありません。使用する量を厳守すれば安全に使用できる薬剤であると思われます。