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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
歯周病と糖尿病この2つは、どちらも「炎症を起こす」という点では共通しています。歯周病の歯ぐきの炎症は、血糖のコントロールを邪魔することが知られています。これは歯周病の炎症が止まれば、血糖値も改善されるということです。
糖尿病で怖いのは、悪くなると血管が弾力を失いボロボロに傷んできます。そのことにより血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の供給も滞ります。その結果全身に行く血管が痛み臓器不全や失明、神経障害などの合併症に至ることがあります。
この仕組みを解説しますと、ヒトのすい臓からは、インスリンという、血糖値を下げるホルモンが分泌されています。このインスリンが十分に働くなくなると、血液中を流れるぶどう糖を体内に取り込めなくなり高血糖になるというわけです。
インスリンの働きを悪くするのは、からだの中で起こる「炎症」です。脂肪をため込んだ内臓脂肪は、免疫細胞を刺激して、からだに炎症を起こすといわれています。この時生み出される炎症物質が血流にのって体内に広がり、インスリンの働きを邪魔するそうです。
一方、歯周病もお口の中で「炎症」を起こしています。歯ぐきの腫れ、出血、痛みは炎症が起こっているということです。その結果生じた炎症物質が、同じように血流にのり体内に広がり、インスリンの働きを邪魔します。
つまり、糖尿病患者で歯周病になっている場合には、内臓脂肪からの炎症に加え、お口で起こっている炎症がダブルでインスリンの働きを邪魔するということです。
上で述べたように、歯周病が治療されれば、お口からの炎症が止められるので、糖尿病にも良い影響を与えるということです。なので、歯科医院に行ってお口のクリーニングをしてもらうことは重要なことなのです。