休診日
木・日・祝
※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
歯科雑誌からの引用です。世界で一番かかっている人が多い病気は、なんだかご存知ですか?・・・・それはむし歯だそうです。私も知りませんでした。世界保健機構(WHO)が291種類の病気を比較したところ、罹患者数で世界1位になったのは「永久歯のむし歯」で35.3%だそうです。
歯の病気では、「重度歯周病」が10.8%で6位、「乳歯のむし歯」が9.0%で10位に入っているそうです。
国際的な教科書では、高齢者や途上国の状況を考慮して、むし歯の減少はいわれていません。ですが先進国の子どものむし歯だけに注目して「むし歯は減った」という認識が広まっているようです。日本でも、「子供のむし歯は減った」といわれていますよね。
むし歯が減ったといわれている日本でも小学生1,542人を対象とした面白い調査があります。調査開始時点のむし歯の本数ごとに子供たちをグリープ分けして、1年後のむし歯の発生本数を調べた研究が載っていました。「むし歯が1本の子」のグループからは、1年後には約0.45本/人、「むし歯が2本」のグループからは、1年後約0.57本/人、「むし歯が3本以上の子」のグループからは約0.50本/人のむし歯が発生したとの報告があります。また、むし歯がなかった子からも約0.26本/人発生したとのことです。
この結果から自治体などによる子供のむし歯対策では、すでにむし歯のある、リスクの高い子供たちが対象になることが多いのですが、むし歯がゼロ本の子たちの予防もおろそかにはできないという結論で締めてありました。