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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
根にできたむし歯は、歯科医療者にとっても悩みの種です。まず「早期の発見が非常に難しい」ことが挙げられます。歯の根にできたむし歯は、もともとの象牙質の色が黄色みがかっており、色が大変似ているので発見が遅れがちになります。黒くならないまま進行していくことも多いです。
また、根にできたむし歯は「痛い」、「しみる」などの自覚症状がほとんどありません。そのため知らないうちに進行しがちで、気づいたときには抜歯になってしまうこともあります。
根面は歯ブラシが届きにくい部位で、みがき残しが多くなることも多いです。そのためむし歯をつくりやすい環境といえます。ほかにも歯の根面の象牙質は、エナメル質より圧倒的に酸に弱く歯が溶けやすくなります。
最後に根面う蝕を見つけて治療しても、削った面が大きく、あとで歯が折れてしまうこともありますし、完全にむし歯を取り除いても既述したように、根面う蝕の特徴、部位から再発することも非常に多い疾患です。
少しでも長持ちさせていくには、定期的にメインテナンスが欠かせません。かかりつけの歯科医院で、大事にケアをしていただければと思います。