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※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
6歳ごろになると6歳臼歯と呼ばれる初めての大人の歯(永久歯)が生えてきます。小学校6年の間に、乳歯が抜けて、永久歯が生えて小学校卒業の頃には永久歯列が完成します。この6年間は永久歯が萌出するいうことだけではなく、歯の萌出とともに上下のあごが大人の形に近ずくための最も重要な成長をする時期です。
この頃の習癖は、顎の成長に多大な影響を及ぼします。たとえば、「頬杖」は、周囲が注意しなければ一日のうちで長時間その体制がとられることになります。そうすると、外からの力が継続的に顎にかかることになります。そして顎は不安定な状態でその外力により変形してしまう可能性があります。今後萌出してくる永久歯のスペースが狭くなる可能性も考えられ、そうなると永久歯が本来の場所よりずれて萌出し、ガタガタの永久歯列になってしまうこともあります。さらに、顔が曲がってしまう可能性もあるのです。「うつ伏せ寝」でも同じようなことが起こります。
人間の骨格は、頭部は頭部、体は体、というふうに独立して動いているものではなく、足先から頭のてっぺんまで、筋肉も重なり合い、つながって連動しています。すなわち、「片噛み」などの噛み癖などは、左右の筋肉バランスを崩し、骨格を歪めていきます。その歪みは頭部だけではなく、全身に広がります。
さらに話を広げると、世間一般でいわれる「ジャンクフード」は、やわらかいものが多く、清涼飲料水と一緒に流し込んだりお口の中の筋肉、舌、咽頭の筋肉機能を十分に使わなくても食べることができます。このことは、口腔機能の成長のためには、とても悪い習慣といえます。
以上のように、「正しい姿勢で、正しく噛んで、正しく飲んで。」を実践することは大変重要なので、小学生の間に本人が理解し、自主的に実践する習慣をつけて欲しいと願います。