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新生児の反射、嚥下について

こうすけ歯科医院

新生児の反射、嚥下について

 こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

生まれてばかりの赤ちゃんは、原始反射と呼ばれるいくつかの反射機能を備えて生まれてきます。そのひとつに(口唇)探索反射があります。口唇周囲に何かが触れると反射的に顔を向けて口を開く動作をいいます。次に口唇反射が加わります。これは口唇に何かが触れると口唇を丸める動作をすることをいいます。また次に始まる原始反射は吸啜反射です。これは唇に触れたものは何でも自動的に吸おうという動作を始める反射です。これらの原始反射により新生児は、母親や哺乳瓶の乳首を捜し、くわえ、そして吸う動作へとつなげていきます。この生きるための動作は、お母さんのお腹の中にいた長い時期に、繰り返しトレーニングすることにより獲得したものです。これらの原始反射は4か月くらいを過ぎるとだんだんなくなります。

 また、赤ちゃんのほっぺがふっくらしてかわいいのは、実は授乳のために必要な形態でお口の中の空間を隙間なく埋めるために適した形です。口唇と頬、舌が協調して乳首を安定してくわえ、お口の中が陰圧になり、嚥下できるといわれています。この運動が成人の咀嚼運動の基礎となります。新生児の時にきちんとした授乳、嚥下をしっかり行うことは、次に始まる咀嚼から嚥下へ向けたトレーニングであり、そこに指令を出す脳のトレーニングでもあります。

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