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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
歯の形をみることでその動物が普段何をたべているのか(食性)知ることができます。たとえば、馬や牛のような草食動物は、奥歯が臼のような形をしており繊維質の草をすりつぶすのに適した形になっています。一方、トラやライオンなどの肉食動物は、奥歯も尖った形で、肉を引きちぎるのに適した形をしています。また、このような肉食動物は、肉をそのまま丸呑みしていることがわかります。
それではヒトはどうでしょう?ご存知のようにヒトは、雑食です。草食動物と肉食動物の歯がバランスよく入っており、いろいろな植物を引き裂いたりすりつぶしたり、臨機応変に対応することができます。
ヒトの歯は、永久歯(大人の歯)は、一般的に上が14本、下も14本全部で28本存在します。これに上下の親知らずを加えると全部で32本になります。乳歯(子供の歯)は、普通20本あるのが普通です。永久歯上4本、下4本は、食物を噛み切ることが得意の歯牙で「切歯」と呼ばれます。糸切り歯は、「犬歯」と呼ばれ肉食動物ではとくに発達しており、相手に致命傷を与えるのに重要な歯です。
犬歯より奥の歯は全て「臼歯」です。名前の通り、噛み切った食物を細かくすりつぶす役目があります。大きさがやや小さいものを「小臼歯」といい、さらにその奥の臼歯を「大臼歯」と呼びます。ヒトは、雑食なので切歯でものを噛み切り、その噛み切った食物を臼歯ですりつぶすのに適した歯牙形態です。