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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
「唾液」は口の中ではさまざまな役割があることがわかっています。
たとえば、会話するとき、舌先や唇が忙しく動きますよね。このように舌、唇、頬の動きを滑らかにしているのが「唾液」です。
また、食事の時に上下の歯でかみ砕いた食物は、唾液と混じり合い、その結果のどに使えることなく食べ物を飲みこむことができます。このように自然に飲むことができるのも唾液のおかげなのです。
唾液の成分は、ほとんどが(99%以上)が水分でできています。でも唾液はネバネバしてますよね。あのネバネバは、ムチンという物質が唾液の中に含まれていて、それでネバネバするのです。皆さんが会話をしたり、食べ物を噛んで飲みこむときにものを滑らかに送り込めるのは、このムチンの力です。
唾液には、ほかにたくさんの効用もあります。ばい菌を洗い流してきれいにする働きや、ムチンで傷を守る働きもあります。また唾液に含まれるリゾチームなどによりばい菌の力を抑える働き、ムチンでばい菌を集めて固める働きもあるようです。
その他に唾液は初期のむし歯を治す力もあります。唾液の中のカルシウムやミネラルが、むし歯になり溶け始めた歯を治す作用もあります。これを「再石灰化」といいます。
唾液は、お口の中で欠かすことができない重要なものですね。