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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
われわれの口は、食事の時に機能するだけではなく、口からも呼吸できるような便利な構造となっています。口呼吸の主な原因としては、鼻のトラブルが多く、小児期では、鼻閉や鼻汁等の症状が最も多いといわれています。このため、特に小児期には鼻からの呼吸が障害され、口呼吸となるリスクを有する方が多く存在すると推察されています。風邪などが原因の一時的なものであれば、さほど問題とはならないでしょうが、アレルギー性鼻炎や扁桃炎、口腔および鼻咽頭部の器質的問題等により口呼吸が継続すると、口からの呼吸が習慣化してしまうことがあります。
その影響は、短絡的なものとして嗅覚の変化や脳中枢への影響、姿勢への影響やストレスの増加などがいわれています。小児期の口呼吸を改善せず長期間放置した場合、特に心配なのは成長発育への影響です。上顎歯列弓は狭くなり、下顎が大きくなる傾向にあるため、アデノイド顔貌という特殊な願望を呈する場合が多くなります。最近では、口呼吸により睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群との関連性、集中力や注意力の低下、うつ病や認知症への影響まで指摘する報告もあるようです。口呼吸の予防や治療は、歯科領域のみならず、全身の健康維持にとっても重要な問題であると認識されつつあります。
自分のお子さんが、口呼吸じゃないかと疑われたご父兄の方は、正しい呼吸法に戻すための訓練(筋機能訓練や口唇閉鎖訓練)を歯科医院で受けるようにしたらどうでしょうか。