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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
昨日の続きです。哺乳類が母乳を飲む為に進化した構造物が、頬だということは、昨日述べました。そうならば、頬や唇は乳幼児だけに存在すればいい構造物であるともいえます。しかしながら、頬と唇は大人になってもなくなりません。この頬の存在によって、われわれは特有の「咀嚼」という機能を獲得しました。
咀嚼とは、「かみくだくこと。かみくだいてあじわうこと」です。われわれが食事をおいしいと感じるのは「咀嚼」のおかげであるといえます。すなわち「頬」のおかげでわれわれはおいしく食事ができるのです。
咀嚼のメカニズムは、上下の歯の間にある食物は、頬と舌ではさみこまれこの歯の上で「噛む」ことになります。このとき、頬は歯によって噛まれた食物がなるべく頬側に落ちないように壁を作ります。今度は噛まれた食物はそうすると舌側に落ちます。舌はこの落ちた食物に唾液を混ぜ合わせ、次の瞬間また歯の上に食物を運びます。そして「噛む」。この繰り返しが咀嚼です。この間、唾液と混じった食物から脳へ「おいしい」という情報が送信されます。
たとえていうと、「咀嚼」は餅つきと同じようなものでしょうか。