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おはようございます。こうすけ歯科医院の古川です。
最近、鼻呼吸の重要性が叫ばれています。長野県のなかじま歯科医院の院長先生が書かれた文献からの引用です。口呼吸を行うと、のどの奥の扁桃腺や上咽頭にあるリンパ組織が乾燥してしまい慢性炎症を起こしてしまい、アレルギー症状や皮膚症状が出ることがあるそうです。口呼吸防止に就寝中にお口にテープを貼る(マウステーピング)は慢性の炎症を鎮めるので、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、乾癬、じんましんなど皮膚の病気が改善することがよく起こるとのこと。
掌蹠膿疱症とは、手のひらやかかとの皮膚が赤くなったり向けたりすることを長年繰り返す、治りにくい皮膚病です。金属アレルギーが原因であることもありますが、その割合は、10パーセント以下で、口呼吸が原因で起こることが多いといわれています。この院長によると15年以上も薬を使い続けていた掌蹠膿疱症の女性で、歯に詰めた金属を除去することなくマウステーピングを約10か月間することで、薬を使わずに皮膚がきれいになったという報告が載っていました。
皮膚科で難治性の皮膚炎の病気に処方されるステロイド軟こうは、症状自体は抑えることはできますが、病気そのものを治しているわけではないのです。以前、皮膚炎や掌蹠膿疱症を改善する目的で扁桃腺を除去する手術が行われ、効果を上げていたそうですが、これは、皮膚の病気が扁桃腺と関連があるということを意味しています。しかしながら、皆さんも手術となるとちょっと躊躇してしまいますよね。もし、マウステーピングを行うことで、この皮膚疾患が治ればそれにこしたことはありませんよね。
また長年ひどいアトピー性皮膚炎があった患者さんが、マウステーピングをすることだけで肌の調子もよくなり、もともとあったじゃがいもアレルギーも出なくなったそうです。この筆者によるとアトピー性皮膚炎もじゃがいもアレルギーものどの奥のリンパ組織の慢性炎症が原因で、おそらくそれが改善したためだろうと述べていました。
ほかにも、じんましんで皮膚科通院を続けていた男性患者がマウステープを貼ることだけでまもなくじんましんは、出なくなり皮膚科への通院も必要なくなったそうです。私もこの方と同じで、じんましんが出ていたのですが、マウステーピングをすることでほぼ出なくなりました。
なかなか改善しない皮膚病をお持ちの方は、だまされたと思って一度マウステーピングを試してみてもいいのではないでしょうか。
※グラフは、小学生の約30%が口呼吸(お口ポカーン)であること、を表しています。